ろう細工のような森の芸術品

 鮮やかな赤が森の中でハッと目に留まる。ひだを見上げると、まるでろう細工のような透け感が絶妙で、なんとも言えない美しさがある。  ベニヤマタケ(学名Hygrocybe coccinea )は、春から秋に針葉樹林 […]

145号

とっとりNOW145号3月1日発行

巻頭特集 歴史秘めた魅惑と景勝の地~船上山の軌跡をたどる~ 鎌倉時代、後醍醐天皇が配流先の隠岐の島を脱出した後、地方豪族の名和長年に守られながら籠城したという船上山。登山道中にはそこかしこに、天皇が滞在していた痕跡が残る […]

山陰

よそ者であることの愉悦

 先日、用事があって米子(よなご)市の皆生(かいけ)温泉に一泊した。米子駅から、同じ宿へ向かう九州のご夫婦と送迎車に乗り合わせた。  「今日は投入堂へ行きたかったんだけど、残念ながら雨で立入禁止だったんです」  「とうに […]

retroアイキャッチ

地元こだわりの豚肉が絶品のバーガー

若桜(わかさ)町で育った吉川(よしかわ)豚(ぶた)を使った、#retroバーガー。ショウガ風味の甘辛いタレの絡んだ豚肉をメインに新鮮野菜や目玉焼きまでのった、まさに満ぷくな一品。カフェは昭和レトロな雰囲気の若桜駅構内にあ […]

タマキクラゲ

ぶよぶよ!しわしわ?変幻自在の謎生態

 主に春と秋、まれに冬、コナラ・クヌギ・ミズナラなどの枝先やその樹下に、数珠状に連なってくっついているのが、タマキクラゲだ。観察は、降雨後がベスト。落葉広葉樹のドングリの木がある公園に出かけてみよう。冬から春の気温が緩ん […]

とっとりNOW144号

とっとりNOW144号12月1日発行

巻頭特集 夏秋冬、新鮮生き生き!~垂涎のお魚天国ココにあり~ 豊かな日本海に面した鳥取県は、新鮮でおいしい旬の魚介をオールシーズン味わえるお魚天国。その魅力を存分に発信すべく県は2022年、「四季の県魚」20種を選定。今 […]

こころ

「お国」はどちら?

 『こころ』の舞台は明治時代末期。語り手である「私」が出会った「先生」が背負う昏(くら)い秘密をめぐる物語だ。維新と呼ばれた革命の時代の終焉(しゅうえん)とともに、主人公2人の運命も強く揺さぶられていく。  明治。それは […]

燻製道楽

香りもうまみも最上級の燻製バーガー

鳥取県産二十世紀梨のチップで燻したサバを挟んだ、#燻製バーガー。天然酵母のもっちりバンズと一緒に頬張れば、柔らかな薫香とうまみが口いっぱいに広がります。ランチには燻製チーズや燻製ゆで卵も付き、燻製フルコースが楽しめます。

大阪交流会

「ふるさと来LOVEとっとり」大阪交流会 参加者募集

■募集は締め切りました■ 〝鳥取の食と人がつながる交流会〟を大阪で開催。鳥取県のおいしい食材を使ったランチを食べながら、ふるさとの思い出や近況などで盛り上がりましょう。 ※「ふるさと来LOVEとっとり」会員対象(家族・友 […]

ナラタケ(ザーザ)

美しく光る菌糸を持つ「ザーザ」

 初夏から晩秋にかけて、倒木や腐朽(ふきゅう)木の周りに群生する「ナラタケ」。鳥取県では「ザーザ」と呼ばれ親しまれており、その由来は、刀のツバ「座(ザ)」に似た柄を持つことかららしい。 ナラタケは日本には少なくとも7種あ […]

NOW143号

とっとりNOW143号9月1日発行

巻頭特集 歴史文化と先人の功績誇るまち~いにしえ浪漫の郷めぐり~ 鳥取市国府町周辺には、奈良~昭和時代に至る歴史的価値のある遺構、墓所、産業遺産などが多く残る。歴史や民俗文化をたどり、先人の功績に思いをはせつつ、一帯を巡 […]

笠智衆

小津安二郎の〝視線〟

 小津安二郎の映画くらいは見ておかないと美大生として格好がつかない。思えば小津映画に最初に触れた動機は、そんな不純なものだった。禁欲的な画面構成、単調で地味に思える脚本。当時の若い自分にとって、実際退屈に感じる部分も多か […]